『学びを結果に変えるアウトプット大全』著・樺沢紫苑(サンクチュアリ出版)

はじめに

最近アウトプットしてますか?

本やテレビ、インターネット、Youtubeに至るまで、
現代では様々なメディアを通して知識や情報のインプットができるようになりました。
良い情報にもそうでない情報にも触れる機会がたくさんできましたので、
私も含めてインプット過多になっている人も多くいるのではないでしょうか。

本書は「結果を出している人はアウトプットを重視している」点から、
アウトプットの基本法則、3つのアウトプット方法と、
アウトプット力を高めるトレーニング法が記された一冊です。

この本を選んだ理由

私自身、日々書籍やインターネット記事、Youtubeを利用して
ビジネススキルや自己啓発を中心にインプットを楽しんでいます。

とはいえインプットした知識を活用する機会などそうあるわけでもなく、
どうにも身に付いていない感覚があり、ヤキモキしていました。
そんな時にふと出会ったのがこの『アウトプット大全』です。

 実は、たくさん本を読んだり、セミナーを受講したりして「インプット」しても、

「アウトプット」の方法を間違えていると、自己成長することはできません。

 なぜならば、それが脳の仕組みだからです。

序文より

改めて言われてみれば確かに…漢字も、数学の公式も、歴史上の人物の名前も、仕事の手順も、
何度もノートに書いて覚えてきた筈なのに、見事に忘れていました。

本書はそんなアウトプットの方法を、脳科学の視点からアプローチし
80の方法に分けて紹介されています。

このブログを書き始めた事も『アウトプット大全』の内容を実践するためだったりします。

こんな人にオススメしたい

本書は既に社会に出て働いている人や、これから新しく何かを始めたいと考えている人、
また、現在進行形で悩みを抱えている人にもオススメです。

社会人として働いている人ならアウトプットする習慣をつけることで、
伝える力が鍛えられ、大事な商談やプレゼンの場で良い成果を期待できます。
アウトプットする力そのものが、あなたの価値になります。

他にも学んだことをブログやSNSで発信すれば、それがあなたの資産にもなるでしょう。

本の構成

Amazonの商品ページから抜粋。
興味を惹く項目が一つでもあれば、きっと手に取る価値があります。

<第1章 アウトプットの基本法則>
■アウトプットとは? アウトプットの定義
■アウトプットの基本法則
■アウトプットの6つのメリット 他

<第2章 科学に裏付けられた、伝わる話し方 【話す】>
伝える/挨拶する/雑談する/質問する
依頼する/断る/プレゼンする
議論する/相談する/ほめる/しかる
説明する/自己紹介する 他

<第3章 能力を最大限に引き出す書き方 【書く】>
上手な文章を書く/速く文章を書く/文章を構成する
速く入力する/気付きをメモする
ひらめく/ノートをとる/構想をまとめる/メールを書く
プレゼンスライドをつくる/引用する/要約する 他

<第4章 圧倒的に結果を出す人の行動力 【行動】>
続ける/教える/集中する/チャレンジする
始める/トライする/楽しむ/決断する/率いる
笑う/泣く/「怒り」をコントロールする
眠る/危機管理する/時間管理する 他

<第5章 アウトプット力を高める7つのトレーニング法>
その1■日記を書く
その2■健康について記録する
その3■読書感想を書く 他

各章の内容は見開きの2P~長くても6P程度の図解付きでまとめられており、
少しずつ読めるのも良いところです。

手元に置いて、辞書を引くように使うとより効果的に活用できるでしょう。

本を通して気付いたこと

本書の序盤にも記載されている通り、
インプットは「自分の脳内世界を変える行為」であり、
アウトプットは「自分を取り巻く現実世界を変える行為」です。

インプットした知識や技術、感想や感情を自分の外に出力すると、
あなたを取り巻く世界は今日よりも少し良いものになっていきます。

著者の樺沢紫苑さんは精神科医であり、アウトプットを通じてストレスや
人間関係の悩みから解放され、メンタル疾患や身体疾患を抱える人が
減ってほしい願いがあるようです。

アウトプットは、抱え込むことをやめるとも言い換えられます。
人間のキャパシティは有限なので、アウトプットを活用してガス抜きをするのが
人生を心地よく過ごすコツになるのかもしれませんね。

おわりに

今回は「学びを結果に変えるアウトプット大全」を紹介させていただきました。
世の中、素晴らしい知識やノウハウを記した本や記事はたくさんありますが、
その知識をどう活かすかにフォーカスした本はあまり見ないように思います。

アウトプットには、大げさではなく人生を豊かにする可能性を秘めているため、
皆さんも気軽に自分の内側にあるものを形にしてみることをオススメします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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